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ミツバチと共に90年――

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第8回 蜂蜜エッセイ応募作品

授業で学んだミツバチのこと

みほ

 

 黄金に輝く甘いはちみつ。パンやヨーグルトにはもちろん、コーヒーや紅茶、喉の痛みには大根はちみつやキャンディと、毎日欠かさずに頂いている。
 おいしさに感動しながら、身体のためにも「摂取」しているような感じでもあり、私にとってはちみつは、甘い食品というだけではない。

 常に心にあるのは、イギリスで過ごした高校時代のこと。
 生物の宿題は、しっかりと文章を書き、図を描かなければならないのだが、私はいったい何匹のミツバチの絵を描いただろう。

 ネクターを吸うための口、足には花粉だんご(pollen grain)が入った花粉かご(pollen basket)、と細部にも目を向け、描いていった。
 ハチの巣に住む働きバチ、雄バチ、女王バチそれぞれの数や大きさ、寿命や役割を学び、その自然の摂理に驚いてしまった。
 面白い! なるほど、女王バチが卵から、幼虫、そして成虫になる過程もじっくり見た。 巣で唯一の存在の女王バチは、働きバチに貰うロイヤルゼリーで育ち、その後、「交尾のフライト」に出発する。 雄バチの仕事は女王バチとの交尾で、それがどのように行われるのか、などが試験に出たりもした。
 あぁ、黄金のハチミツは、なんとありがたいものなんだろうと。 
 おいしいハチミツを食べながら、決まって思い出すこんなこと。

 若き日に「やらされた」勉強だったけれど、40年が経っても私の中に残る、ミツバチが織りなす物語。
 こんなこと勉強して何お役に立つんだろう、と思いながらも逃げ場なしで学んだ日々。
 大人になってから、日々に彩りを与える知識だったんだな、と嬉しくなる。
あれから、ミツバチの研究の世界も、また新たな事実が発見されたかもしれない。 
 ここらへんで私も知識をアップデートしてみようと思う。 
 今ならインターネットで簡単に調べることができるので、子ども向けのカラフルなサイトを覗いてみよう。

 古代から、人類が愛してきたハチミツを、今日もおいしく頂けて幸せに思う。
 そして、一生懸命に教えてくださったイギリスの先生がお元気でいらっしゃることを願っている。

 

(完)

 

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